プロレス観戦の旅は無事終了したものの、その直後から襲ってきた灼熱地獄で風邪→月末の仕事ラッシュでえらいことになってます!いやホントここんとこ熱いですねー。名古屋は36~38度とかなってるんですが、職場が職場だけに勘弁してほしいです。去年の梅雨明けは8月入ってからなんですけど! あまりにも極端すぎ。
さてそんな中、わざわざOBRNの更新チェックより先に(死)、この雑記を書いた理由。それは映画「告白 」について絶賛するためですよ! 評判がかなり高いということで名前も聞いたことあるし、原作小説もやたら書店で見るし、ゲーム批評・映画批評サイトとして信頼してる「んじゃめな本舗」で大絶賛されてたのが後押しとなって、つい一人で見に行ってきたんです。いやぁ色んな意味で大正解でした。
まず最初に綺麗かつ計算され尽くした画の美しさに魅せられましたね。極端なまでにシンプルにモノトーン一色で、時折出てくる牛乳パックや血の赤色を引き立てていますし、余計なものがほとんど画面になく、逆に画面に写る物はほとんど何かしらの意味が持たせてあって、それが最初から最後まで続くものですから「どんだけ計算してるんだ」と戦慄させられました。
あと斬新というよりか奇抜の域にさしかかりつつある演出にもビックリしました。いきなり「That’s the Way (I Like It)」をバックに踊り出すのはビビりましたよ。他にもいきなりギャグっぽかったりほんわか描写入れたりとかしてますが、その演出がより映画全体のコントラストを強烈にしてると思いました。ラストの爆発のシーンの逆再生→通常再生は若干クドかったですけどね。あ、でもちゃんと吹っ飛んだところを見せた上、一瞬ながら「ぎゃあっ!?」という悲鳴まで入れたのはスゲェと思いました。この監督えげつなさすぎる……。
画がパーフェクトなら音楽もパーフェクトでしたね。自己主張しすぎず、ミスマッチもなく、絵と音楽の融合ぶりは脱帽するしかありません。ていうかレディオヘッド始め、ミュージシャン参加させてるんだからむしろもっと音楽が自己主張しても良かったのでは?と人様の商売の心配までしたくなる名脇役ぶりでした。
そして映画に欠かせないのは人の演技!いやぁ松たか子がとにかく凄かったです。冒頭からかなりの長時間、ほとんど一人で丁寧に喋り続けるんですが、途中で客を退屈させず映画に惹きこみ続けたのは度肝抜かれました。他の人等も良い演技してたんですが、もう一人だけ別格でしたね。あと委員長役の子が可愛かったです。演技関係ねぇ。(笑)
で肝心のストーリーなんですが、「卒業式を迎え、学級崩壊したかのような騒ぎに包まれる中一のとあるクラスで、担任の森口は静かに告白を始める。その内容とはつい最近『事故死』してしまった愛娘の死の真相であり、彼女はこのクラスの生徒によって殺されたというものだった――」という流れから始まります。しかし、どうも普通にこの冒頭を紹介してしまうとこの映画について誤った先入観を抱いてしまうので、僕が鑑賞するきっかけになった「んじゃめな本舗」さんの映画日記より紹介文を一部引用。
『告白』という映画は「命の重さ、とは一体何なのだろう?」「少年犯罪が起こる背景とは?そして少年法とは?」といったテーマを掘り下げた社会派映画であり、無力な教師による犯人捜しの推理ものであり、犯人である少年を如何にして更正に導くかという全体的に重くて盛り上がり所のない映画なんじゃないかと思われるかも知れませんが、ええ、はい、微塵もそんな映画じゃありません。
どちらかと言えば『現代版ハングマン』です。ただし、”頭のいい大人”が本来子供にかけるべき容赦を毛ほども与えず、年長者としての慈悲を一片たりともくれてやらず、”多少頭がいい程度の厨二病の生徒A”がどのような家庭環境にあろうとも知ったことかという姿勢でを成す場合、それは一体どのようなものかを息継ぎする間も無く1時間46分もの間見せつけられます。
……ホントそんな映画でした。いやこれ読んでないと、映画終わった後、打ちのめされすぎて次の回始まっちゃうまで席立てないですから。いやマジでマジで。事前に情報仕入れてた自分はスタッフロール終わって30秒ぐらいで気持ちを切り替えてトップで退出しましたけど、「このタイミングで出なかったら空気的に誰も出れなくなるぞ」と本気で心配したからですし。(笑) で急に飛びだした反動で映画館の近くにある人目につかないベンチで座って結局、呆然としてましたからね。いやはや。
なんてーのかな。映画レビューだと「鑑賞後、気持ちが暗くなった/重くなった」っていう意見が多いんですけど、こう書くと陰惨なだけの映画に見えるのでちょっと違う気がするんですよね。自分は「圧倒された」って表現が一番適切な感じがします。ベンチで座ってる時、「スゲェ物を観たぞ!」という気持ちでいっぱいでした。エンターテイメント至上主義者としてはこういう作品との出会いは何物にも代えがたい幸せですね。つか映画館出たその足で本屋行って原作小説買っちゃうなんて初めの経験ですよ!しかもまだちょろっとしか読めてませんが、あまりにも映画版が良すぎて原作小説の方が劣って見える始末。でも映画版「告白」に限っては、ごく稀に存在する原作小説を越えてのけた映画版なんじゃないかという気が既にひしひしとしています。
オリバト作者さんでも何人か映画見る気のある方がいるみたいですけど、絶対1人で見に行った方がいいですよ!これマジ!
……あ、最後に、この映画はバトロワと同じくR-15なんで結構流血描写、グロ描写あります。バトロワより若干キツいかもしれないのでそこらへんだけお気をつけて御鑑賞下さい。