基本的な考え方
戦闘に関する基礎知識は説明書やゲーム中にも丁寧なのがあるので任せるとして、このゲームの戦闘はかなり独特です。全キャラが基本的に最初の位置から一切動けないというのも一つ。唯一動くとすれば、降魔の剣による移動攻撃ですが、それも攻撃が終われば、初期位置に戻りますしね。だからタイミングよく魔術やら防御やらをするだけの戦闘になっているのですが、これがなかなか単調になってなくて面白い。
まず雑魚戦は、ほとんど5体以上を敵に回して、敵がどんどん移動しまくる、いわゆる乱戦なこと。これが多数の敵の動きを読まざるを得ないことに繋がり、かなり緊張感があります。そして攻撃モーションをキャンセルさせられることが、
さらに戦闘を白熱させます。いつ防御して、どれだけ、何の魔術を溜めるか、そしていつ発動させるか……邪魔されずに発動できるのか。これがキーポイントとなります。というか道中で嫌でも意識させられるとは思いますが。
またボス戦を中心に、いくつもの仕掛けがしてあり、どうやって打ち破るかと考えさせられます。雑魚戦とは違って、ほとんどゴリ押しがきかなく、シビアな戦闘が強いられるのもまた魅力の一つでしょう。本ソフトが発売された時、「戦闘にスピード感が無い」、「攻撃手段が魔術だけなのは駄目だ」等と、戦闘については否定的な意見が多かったですし、自分もプレイ中にそう思ったのですが、後から考えて、もし優れている点を上げようとするならば、この乱戦の緊張感を魅力としてあげます。
魔術について
通常戦闘においては直撃魔術一択。理由は2点。少々溜めるだけで結構な範囲を巻き込めること、最大威力時の精霊召還が、場合を選ぶものの、全体攻撃な上に威力も高くかなり使えること。ダメージを与えると、敵の攻撃モーションが全てキャンセルされるため、乱戦時に敵をまとめて攻撃できるのはかなり大きいです。
降魔の剣はボス専用とまではいきませんが使いにくいです。溜めれば巻き込めますが、やはり狭い上につねに数匹が動き回る雑魚戦では、どれだけ伸ばすかというプレイヤー側の決断もしにくいです。また空振ることすらあることを考えると辛いですね。
弾系は……こちらも溜めれば複数巻き込むことも可能ですが、巻き込む範囲が狭いので却下。
防御系は言わずもがな。乱戦時は狙って使えるような暇は無いかと。反射が敵全体というのは良いのですが、やはり反射し損ねたりした時に敵の攻撃を食らうことを考えると、使い勝手が悪すぎます。
敵のモーションとキャンセルについて
乱戦時やボス戦などで威力を発揮するのが、プレイヤーの目。敵の位置、動きを把握し、的確なタイミングで魔術を放つことがこのゲームにおける戦闘の醍醐味です。
例えば、雑魚敵のナイフフィッシュは出てくる回数・一度に出る数が多く、攻撃スピードが早いので要注意です。下手すると攻撃を連続で食らってハメられることがありますので、他のモンスターと一緒にいる場合によっては防御メインで戦う必要があります。
唯一の救いは攻撃前にモーションが入るので、それをしているところを見て、防御するなりしましょう。このように、敵の位置と動きを見るというのはとても重要なことなのです。
行動キャンセルについてですが、こちらは攻撃を受けると、魔術を溜めているなどの行動を強制的にキャンセルさせられてしまい、よろけモーションと共に一定時間行動不能になってしまいます。これは敵も同じで、攻撃してくるモーションの最中にダメージを与えると、キャンセルすることができます。余談ですが魔術後の隙>敵の行動不可能時間なので、1vs1の時にハメるなどといったことは出来ません。とは言え、まとめて行動キャンセルしてやれば、かなり戦況が変わるので重要性は極めて高いです。
属性・地形効果・連携攻撃について
属性に関しては一部にかなり効き難い敵がいますので、序盤を中心に魔法の切り替えは必要になるかと思いますが、地形効果・連携攻撃については、特に気にする必要はありません。後半は、成長させた魔術でゴリ押ししても結構いけてしまうからです。
エレメント・配置物について
配置物はそれほど気にする必要も無いのかなと思いますが、エレメントはかなり重要ですね。特に後半の敵は雑魚とはいえ、かなりダメージを与えてきますので、回復のエレメントはタイミング良く使いたいところです。その他のエレメントでも、破壊すれば即座に全体攻撃――つまり攻撃しようとしていてもキャンセルかけられるというのが素晴らしいですね。魔術ならばやはり前後に隙が出ますから。というわけで、後半ではエレメントにも気を使いたいところです。
防御について
防御は非常に優秀で、投げ技や吸血などの一部の技を除く、ほとんどの技をガードすることができます。ですので、乱戦時やボス戦は防御の合間に攻撃した方が良いですね。本当にメチャクチャお世話になります。戦闘開始時や乱戦時やボス戦などでどうするべきか迷ったら、まずはガードで様子をみるぐらいのつもりで。
仲間について
特にマー編・ゼイアス編の後半では敵も強くなり、数が出てくることが結構あると思います。あまりにも敵が強くて辛いという場合は、いっそのこと仲間に全部押し付けてしまいましょう。防御無視攻撃持ちの敵には通用しませんが、ずっとガードして仲間が倒してくれるのを待っていればOK。もし倒されたとしても、わりと数を削ってくれてるはずです。それに倒されても、次の戦闘時にはしっかり復活していますし。
余談ですが、仲間でもクリーオウはレキと遊んでいるだけで戦闘には参加しません。流石お荷物。
