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特殊用語辞典

地名系

アーヴァルノーヴ大陸

 アーヴァルノーヴの力によって太平洋の海底より浮上した大陸。巨大な魔法により、常時海面から数百メートルの高さで空中に"浮遊"している。基本的に気候等は全て宝珠アーヴァルノーヴの力を借りての魔法による完全管理を実現。首都デン・オムジーク周辺はそれなりに温暖に設定されている。他の地域には雪に覆われた地域等も存在し、かなりバラエティに富んでいる。

 また島の外縁は全て標高1000m級(浮遊しているので地上から見ると2000m級以上)の山々に囲まれている。大陸そのものに魔術障壁が貼られおり、外界との行き来は基本的には不可能となっている。ただし国内唯一の国際空港(つまり外界との唯一の交通手段にあたる)には限定的であるが魔術障壁を外すための設備があり、飛行機の出入りの際だけ一部分の魔術障壁を解除する。

アーヴァルノーヴ王国

 アーヴァルノーヴ大陸に現在唯一存在する国。魔術師による魔術師のための楽園。詳しくは「世界設定」の国家設定参照のこと。

デン・オムジーク

 アーヴァルノーヴ王国の首都。非常に近代的なビルが立ち並ぶ大都会なのは地上の国と変わらない。一年中比較的温暖な気候。

エクセリー

 王国の首都デン・オムジークから数十キロの所にある学園都市。王立エクセリー学園を中心とし、各研究機関や図書館・博物館が集まっている。

王立エクセリー学園

 王立エクセリー学園はアーヴァルノーヴ王国に存在する唯一の学園であり、エクセリーの中核を成す大規模教育施設である。小中高制(小中高は6・3・3制を採用。全て義務教育。ただし各過程で留年有り)で構成され、さらに幼稚園及び総合大学、専門的な研究所や、魔法に目覚めたばかりの人等に対して魔法に関する研修施設などがある。基本的に寮に入るのが普通。

 基本的に全期間を通して2期制をとり、休みを挟んで4月~9月までが前期、10月~3月までが後期となっている。

 小中高の間は授業の関係から、国籍をブロック(独自に世界をいくつかのブロックに分けている)ごとに分けた上でクラス編成を行って教育される。原則としては国籍優先だが、事情によっては他のブロックに入ることも可能。また新たに魔法使いになった者の編入は4月上旬と10月上旬の年2回行われる。

 教科は国語等の基本的な教科に戦闘関連の教科及び魔法関連の教科が加えられたもの。大陸統一が成され、既に敵らしい敵も存在しないが戦闘訓練が存在する。理由としてはテロや魔獣対策が表向きには挙げられている。

 公式なスポーツクラブは存在しないが、申請によって各種スポーツチームを立ち上げられるということで、いくつものチームなどが存在する。種目はかなり幅広い。言語の関係で人種的な偏りはあるものの、自然と国際的なチームになることがほとんど。

アーガン

 大陸の北部、寒冷地帯の中でも適度に寒い所に作られた都市。夏は避暑地として、冬はウィンタースポーツのメッカとして沢山の人が集まる。

グース

 大陸の中南部、大草原地帯にある比較的小さな都市。ほどよく田舎。

魔法系

エーテル

 現在、エーテルは「魔法使いのみが知覚できる、魔法を発動させるのに必要な物質」という意味で使われている。空間に充満しており、空気中はもちろんのこと水中・真空中でも存在し利用することができる。また場所によって濃い薄いがあり、濃い場所の方が魔法の威力は強くなる。さらに魔法使いは体内にエーテルを溜め込む性質があり、この溜まったエーテルを利用しようと作り出された技術が「気」である。

 エーテルの分布についてはアーヴァルノーヴ大陸を中心地として環太平洋地域にのみ薄く広がっているような状況であり、ヨーロッパ大陸・アフリカ大陸等ではほとんど存在しない。そのような土地に魔法使いが行っても魔法は使えず、また経験則ながらもそのような土地で魔法使いが誕生・覚醒することもまずない。

魔法

 20XX年初頭に突然、人々が使えるようになった、物理法則を完全に無視できる超能力のようなもの。何も無いところから何かを創りだしたり、物を宙に浮かせたりなど、何でもできる。ただし曖昧な想像だったり、内容があまりに突飛過ぎると難易度が跳ね上がり、失敗に終わることが多い(膨大な魔力があれば不可能ではない)。「不条理」を扱うが故である。また全ての人間が使える訳でなく、エーテルを知覚できるようになった一部の人間のみが使える。

 原理としては、魔法の効果を強く念じると、使い手の体内に潜在している「魔法因子」(通称:魔力)が現出し、それが自らの周りのエーテルに働きかけ、使い手の意思を実現させる。

 ただ魔法が使えても、さらに魔法の種類によって人に得意・不得意が出る。また種類ごとに難易度があり最上級クラスは素質が必要。詳しくは以下の図を参照のこと。

<魔法難易度ピラミッド>

魔法難易度ピラミッド図

 魔法の最上級分野を示すこのピラミッドだが、素質を持つ人間の割合としては第2級が数百年で数人、第3級で数十人、第4級で百数十人程度。取り扱い内容が神の領域に近づくだけはあるといったところか。ちなみに掲載されている分野の魔法は全て国家の許可を得た上でないと使用不可とされているが、実際問題止めるのは不可能であるため紳士協定に近い。あまりにも巨大な力であるため今までにも多くの悲劇が繰り返されてきた。

 個別に解説すると、「不可視認物」とは直接、目に見えない物――原子とか匂いとか無色の気体等、あるいはエーテルや魔法因子そのもの等が含まれている。目に見えない物はイメージするのが非常に難しいため第4級に位置する。ただ範囲が広いため、特に危険な物と判断された物が認定されている。

 「変化」とは古今東西のファンタジーには欠かせず、分かりやすい物ではあるが、完全に変化するには難易度が非常に高く、自分が変化(この場合は変身と言った方が適切か)しても元に戻れない等の事故もあるので第4級に位置。

 「創造」とは何も無いところから物を作り出す。無生物の方がやりやすいとされているが、神の領域に触れていることには間違いなく、危険性が非常に高いので第3級。

 「精神」。生物等の精神を操ることである。その危険性はわざわざ解説するまでもなく高い。

 「時間」は非常に分かりやすい概念であるが、全く研究が進んでいない。というのも、使えた人間はほとんど時間を越えようと挑戦し、そして飛んだ先の時間から戻ってこなかったことにより、死亡扱いされているからである。(全員が初回の移動で失踪したというわけではなく、何回か成功している人物もいる)そのためタイムパラドックスの問題等、世界の根幹に関わる法則の謎は全く解明されていない。

 「空間」もまた謎につつまれた存在である。いわゆる瞬間移動が代表的な技ではあるが、時間と同じく軒並み事故で死亡したり失踪しているため、こちらもあまり研究が進んでいない。

 「?(Unknown)」とは将来の研究でこれらを上回る分野が出てくる可能性があるので暫定的に設定されてるだけであり、特に実体は無い。端的に言ってしまえば「今まで出てきた魔法使い達にとって不可能だったこと」が第1級なのである。

 「気」とは魔法と同じくエーテルの利用方法の一つである。魔法は体外の広い範囲のエーテルに働きかけて発動させるが、気は自己の体内のエーテルに働きかけ発動させる。魔法と比べて効果発動までのスピードが段違いに早いのと、基本的に自己の体内で完結するため効率が高いという性質があり、主に近距離戦闘や非常時の怪我の治療等に大きな効果を発揮する。

 またある程度訓練を積むと特殊なエーテルを体外に放出することができるようになり、攻撃や回復にも使えるが、自己に対して行う技に比べると効果はやや薄い。

 学術的に言うと中国武術における「気」に非常に似ており(というかエーテルの利用方法としての「気」の語源はそこから来ている)、魔法とは全く違う独自の技術体系が構築されている。

 ただやはり用途が非常に限られることなどから、一般的には魔法>気という位置付けで見られている。また魔法の得意な者は気が苦手で、魔法が苦手な者は気が得意という傾向にあり、魔法のほとんど使えない魔法使いも存在する。このことによる差別もそれほど酷くは無いが確かに存在する。

魔法使い(魔術師)

 エーテルの存在を知覚でき、魔法を使うことが出来る人々を「魔法使い」もしくは「魔術師」と呼ぶ。

 魔法使いの誕生方法は2種類。親の片方が魔法使いだった場合による「遺伝」。親が魔法使いの場合、ほぼ100%の確率で子も魔法使いになる。そして「覚醒」。全くの偶然で、脈絡もなしに突然知覚できるようになる。

 基本的には覚醒はエーテルの存在する地域でしか起きず、環太平洋地域に集中している。特に多いのが日本だが理由は不明。魔法に目覚めるのは主に幼稚園児~高校生で、赤ちゃんや高齢者はほとんど無い。

 現在、地上の人間が魔法に目覚めると国を問わず、半年~1年ほどの準備期間を経てアーヴァルノーヴ大陸への強制移住が課せられることになっている。移住後の大陸外への移動は認められていないことから、事実上一生、親や家族から引き離されて生活をしなければならず本人や家族の反発は強いが、世間は歴史的経緯から魔法使いを「異物」かつ「害になるもの」として認識しており、排除もやむを得ないと考えているため、反対運動はあるものの世界的に見て黙殺に近い状況にある。

魔法語

 魔法語とは一つの言語体系を指す言葉ではなく、"言葉"の代わりに"魔法"を使った意思伝達手段一般を指す言葉である。

 実際の使用としては「普通の喋る言葉」そのものを呪文として発動させ、相手に使用者の意思を理解させる形になる。上級者になると複数人相手にできたり、呪文詠唱無しのいわゆる念話・テレパシーが可能。

 相手が元の言語を知らなくても理解できるという利点がある一方で、あくまでも「自分の意思」を相手に伝えてしまうので、考えていることと言ってることが違う場合は考えてることが伝わってしまったり、色々考えていたりすると相手に考えが漏れたり逆に上手く伝わらないという面を持つ。

クラブ系

王バスケットボールクラブ

 中堅どころのバスケットボールクラブ。中国人が立ち上げた流れで所属もアジア系が多い。

ブラッドシックル

 米系の強豪バスケットボールクラブ。アメリカ大陸出身者がほとんどを占めるが、ガラの悪い生徒が多く一般生徒からは不良の集まりとしても認識されている。

ファーイーストFC

 日本人を中心としたサッカークラブで国内で最古の歴史を持っている強豪チーム。気の力で速度と精度を増したミドルシュートを多用するロングカウンタースタイルを確立し、ウィーザーズ・サッカーの黎明期に絶対王者として君臨した。研究が進んだ現在もなお基本的な戦術は変わらず、プロチームのみならずユース&ジュニアチームにも踏襲されている。

レハノ・オエステCF

 主に南米系の人々が中心となっているサッカークラブ。レハノ・オエステ=(スペイン語表記)lejano Oeste=(英語表記)Far Westという名前は、かつて絶対王者であったファーイーストに対抗するためいくつかのクラブが合併して設立されたという経緯から来ている。遥か昔から伝説的なストライカーを輩出してきた南米大陸の伝統は未だ健在で、その攻撃力は王国一との呼び声高い。

ニシハラテニス

 日本人が設立したテニスクラブで、国籍・性別・経験関係無しの方針を取っている。プレイヤーのレベルはかなり差があるが、敷居は低く人気がある。

ベスト・シューティング

 学生向けで唯一の射撃クラブで、OBが多数入隊していることから王国軍との関わりも深い。しかし雰囲気自体は多国籍かつ男女入り混じり非常に賑やか。

イースタン・マジシャンズ

 日本人が設立した女子バレーボールクラブ。歴史は長く、実力もそこそこある。

その他

天上人&地上人

 アーヴァルノーヴ大陸出現以降、アーヴァルノーヴ大陸で生まれ育った人間を天上人、その他の土地で生まれた人間を地上人と呼びあらわす風習が出来た。あくまで風習であって公式なものではない。

 天上人はエーテルの満ちた大陸で生まれ育つために魔法の才能が優れており、魔法の能力によって地位を決まりやすいアーヴァルノーヴ大陸においては非常に重大な要素になっている。しかし現在のところ天上人の人口は地上人より若干少なくマイノリティであること、またアーヴァルノーヴ大陸しか知らず地上の文化に疎いことから、地上人に対して微妙な優越感と劣等感が入り混じった感情を抱く人間が多い。逆にこれは地上人にも当てはまる。

世界魔術師連盟

 魔術師狩りの時に発足した、魔法使いによる魔法使いのための国際組織。創立者である会長の精力的な活動で規模を大きくし、全世界の魔法使いを統制するようになる。

 その結束は第3次世界大戦という形で明確に崩壊するが、この組織が母体となったアーヴァルノーヴ王国が大陸統一したのは流石というべきだろう。

王国戦闘実験プログラム

 対象者同士に武器を支給し殺し合わせる実験で今回の対象者は高校3年生。王の指揮の下、王国軍が運営する。今回が初の試みであり、対外的には秘密裏に行われている。